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総合関関戦とは

総合関関戦(そうごうかんかんせん、英語表記:関学主催年All Kwan-Kan Games・関大主催年All Kan-Kwan Games)は、関西大学(関大)と関西学院大学(関学)とのスポーツ対抗戦における関関戦を発展させた、大学間での総合対抗戦のことである。
両校とも頭文字が「関」のため早慶戦(慶早戦)・同立戦(立同戦)のように「どちらが先か」との論争については、日本語表記では起きることはないが、両校の英文表記はそれぞれ「Kansai University」と「Kwansei Gakuin University」であり、「関」の部分の綴りが異なるため、英文表記については1年ごとに変わる主催校の方を先に表記するようにしている
概要
1970年代から、スポーツ推薦入学の廃止等が要因となって、関西大学と関西学院大学共に学生スポーツの低迷が始まった。特に硬式野球部は、1960年代前半の関西大学野球連合設立以降、関学や立命館がたびたび旧関西六大学野球リーグから下部リーグへ転落し、東京六大学野球の早慶戦に匹敵する人気と伝統を持つ関関戦や同立戦が実施できないという状況がしばしば発生した。危機感をもった両校は、その打開策の一つとして、大学間での総合対抗戦、すなわち総合関関戦を1978年(昭和53年)より開始した。
1978年(昭和53年)、関西大学と関西学院大学の両校が、同じ日程・同じ場所で対決するという形式で始まった伝統の一戦である。両校の体育会に勝敗を決めることができる同一競技のクラブがある場合は、すべてのクラブで対戦が行われる。
対戦種目は、野球、テニス、バレーボール、ホッケー、古武道、なぎなた、射撃、合気道、漕艇、相撲、ラグビー、フェンシング、アメリカンフットボール、ゴルフ、自動車競技、航空機競技など極めて多岐にわたり、勝利数の多かった大学がその年の総合優勝校となるというのが特徴である。ワンダーフォーゲルなどは勝敗を決めることができないので、両校の体育会にクラブがあるが総合関関戦に参加しない。合気道は勝敗に無関係の演武を披露する。ラクロスは関学側だけが体育会に参加しているため、関学のラクロス部と関大のラクロス同好会が公開競技を行う。
対戦方法
いわゆるホーム・アンド・アウェーの方式に準じて、西暦の奇数年は関学が、偶数年は関大が主催し、主催大学の体育施設を主会場として行われる。 6月中旬の週末を含む3日間で行われるが、スキーのように夏季に不可能な競技や、ゴルフ、ヨット、漕艇などの大学内での開催が不可能な競技、リーグ戦の都合によりやむを得ず別日程の対戦を組まざるを得ない場合は、「前哨戦」として別日程に対戦が組まれ、その結果を総合成績に組み入れる。もちろん、大学外での開催が本日程と同時に開催できる場合は、前哨戦扱いはされない。
6月初めの週末には「前夜祭」と称して両校応援団による応援合戦が行われる。前夜祭と称しているが、現在は昼間に行われている。関大主催年はJR吹田駅駅前広場(さんくす夢広場・2016年までは千里セルシー)で、関学主催年はグンゼタウンセンター つかしんか阪急西宮ガーデンズで、2025年は、グランフロント大阪で開催される。
【出典】Wikipedia
翠耀に込められた思いとは
スローガン:『翠耀』
第 48 回総合関関戦のスローガンは「翠耀(すいよう)」に決定した。「翠耀」とは、「華麗かつ堂々たるさま」を表す言葉である。この言葉には、体育会学生の息をのむようなパフォーマンスの美しさと圧倒的な迫力、自信に満ちた堂々たる姿が表現されている。両校が勝敗をかけて切磋琢磨するだけでなく、競技の枠を超えた絆を育み、ともに協力し合いながら、互いに高め合うことで成長と団結を実現するという崇高な意義を示す。両校の体育会学生が誇りと自信を胸に、ともに華麗で堂々とした「翠耀」の舞台を体現できる定期戦となるよう、スローガンを選定した。
方向性
第48回総合関関戦は、「共に創る、新たな伝統」という目的を掲げ、「学生スポーツを通じて新たな価値を創出する」という目標を定めた。今年度は集客に注力し、より多くの人々に学生スポーツの魅力を伝えることを目指す。さらに、観客や応援団との一体感を生み出し、感動と勇気を与えること場の創出を目標としている。学生スポーツの魅力は、勝敗を超え、成長の過程で得られる経験や仲間との繋がりの強化にある。この定期戦は、地域や大学の活性化を促し、卒業生が誇りを持って母校を応援する場としての役割を担っている。またこの大会は、世代を超えた絆を育み、大学と社会を繋ぐ大きな架け橋となる。そのため、47年間続くこの伝統ある定期戦を未来へと繋ぐべく、両校は互いに敬意を表しながら取り組む。
